エースの造反。チームの混乱。それでもジュビロがJ1に残留できたわけ
―― ジュビロ磐田にとっては3年ぶり、名波浩監督にとっては初めてのJ1での戦いとなった今シーズン。その1年を振り返ってみて、率直な感想を聞かせてください。
「自分たちがやっていることはブレてないし、”規律と自由”という一見すると相反するものを求めながら、(それを)継続していくこととか、(そこに)新しいことを積み上げることとかはできてきた。その中で、ファーストステージでは下(J2降格圏)との関係で言えば、だいぶ貯金を作ることができました」
―― ファーストステージは勝ち点23で8位。J2降格圏となる16位以下とは勝ち点7差がありました。シーズンの折り返し地点としては、十分な成績だったと思います。
「そうですね。ですから、セカンドステージではいろんなことにチャンレンジできるかな、と思っていたんですが……、中盤のエース格が移籍することになり、ちょっと風向きが悪くなってしまいました」
―― MF小林祐希選手のヘーレンフェーン(オランダ)移籍ですね。
「向こうのクラブから、身分照会プラスアルファーを請求するレターが届いたのは、ファーストステージの終盤を迎えた頃。それから、すぐに移籍が決まれば、まだ問題はなかったけれども、先方が正式オファーを出すのを躊躇して、なかなか交渉が進まなかった。それで、小林本人もちょっとモヤモヤしてしまった。こちらも、実際に(移籍が)決まるのか、決まったとしてもいつ決まるのかわからないから、なかなか(新たな布陣の)準備の施しようがなかったのは確か。
まあでも、それだけならまだよかったんですけど、その時期と前後して、エースストライカーの”造反”があって……」
―― そんなことがあったのですか。
「FWジェイの練習態度がすごく悪くなって、やる気もなくなり、パフォーマンスが著しく落ちてしまった。小林とジェイは、ある意味うちの”飛車角”だから、そうした状況はさすがに厳しかったですね。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161220-00010003-sportiva-socc&p=1
というか、山本をもっと使ってあげてほしかったんだが、
小林離脱の影響は大きかったんですかね。
個人的には小林ってそこまでの選手ではないんですよね、
ジェイはやはり稼働率の問題が大きいですか。
アダイウトンと揉めた、という話はありましたね。
実際、アダは結構セルフィッシュな点もありますし、
決定力で言えばジェイの方が全然上ですし。
まあでもジェイはなんだかんだで点を取ってくれて、残留には貢献してくれたと
思います。
問題は森島とか斎藤という2,3番手のFWが物足りなかったところですかね。
DFもDMFも正直守備力から言えば物足りないですし。
まあ来季はなかなか期待もできそうなオフの補強ですが。
名波監督の規律。という点では私的にはかなり評価しています。
そこがぶれなかったから、残留できたといってもいいでしょう。
松浦の遅刻癖にもきちんと対応しましたし、
ジェイが使える状態でも、使わないという選択をしたことはやはり
大切なことだったと思います。