Jリーグ中継がネットに移行することで考えられる3つの「懸念点」
1. サーバーの負荷によるアクセス障害
映像サービスで必ずといっていいほど問題になるのが、サーバーの問題。
「DAZN」ではJ1、J2、J3の全試合を1080pのHD画質で提供予定であるといい、サーバーに過大な負荷がかかることは想像に難くない。
地上波放送は基地局から強力な電波が送られているため中継が届かないといった事態はまず発生しない。
CS放送では衛星から電波が送られるため天候によっては視聴できないケースもあるが、それでも稀である。しかし、インターネット配信はサーバーの負荷によって供給の安定性が大きくグラつくサービスであるのだ。
実際に、『スカパー!』や『WOWOW』が展開するオンデマンドサービスでもサーバーの問題から大一番を放送できなかったことがある。
今年5月1日に行われたプレミアリーグの第36節、マンチェスター・ユナイテッド対レスター戦。
この試合はレスターの優勝が懸かった試合であり日本でも大きな話題となっていたのだが、キックオフ直後から前半までのおよそ45分間、「スカパー!オンデマンド」で大規模な通信障害し、多くのファンが試合を見ることができなかった。
私もこの試合をオンデマンドで視聴していたが、この時感じた失望感ややり場のない思いは今でも心に残っている。
アクシデントの大小はあれど、オンデマンドサービスではこうしたケースが何度も確認されている。試合中に突然画質が悪くなったりするのもしょっちゅうである。
これまで私たちにとってJリーグ中継は、「安定的に供給される」のが当たり前だった。なぜなら、地上波放送やCS放送が中継のメインストリームを担っていたからだ。オンデマンドサービスはあくまで副次的、あるいは補完的な位置付けだった。
しかし今回「DAZN」と契約したことによって、Jリーグ中継のベースは完全にインターネットへと移行した。今後私たちは、本来当たり前であるはずのものが当たり前だと感じられない場面に遭遇するだろう。
リーガルかイリーガルかは一旦置いておくとして、今ではインターネットを使用すれば世界中のサッカーを無料で見ることができる時代だ。そうした時代で私たちが有料放送にお金を払うのは、「上質なサービスが安定的に供給される環境を手にしたい」からに他ならない。
2. タイムラグの問題
Jリーグ中継のメインストリームがインターネットに移行することで次に懸念されるのがこの問題だろう。
すでに「スカパー!オンデマンド」や「WOWOWメンバーズオンデマンド」を利用している方はご存知ではあると思うが、インターネット中継ではテレビ中継と比較して30秒から60秒ほどのタイムラグが発生する。要は、実際に行われている試合から30秒から60秒ほど遅れて映像が届くのだ。
「スカパー!オンデマンド」が放送するプレミアリーグでは、テレビの放送開始時刻が21:24であるのに対し、オンデマンドサービスでは21:25からしか再生できないような措置も取られている。
ソーシャルメディアの普及によって、スマホ片手にサッカー観戦するスタイルは今や世界の基準になりつつある。Twitterのタイムラインにはまさしくリアルタイムに試合の情報が流れ、友人知人の感想や意見が流れてくるのだ。
タイムラグの発生は、そうした楽しみ方に水を差しかねない。タイムラインでこの後に入る得点を知ったという事態は十分に考えうるのだ。
もちろん、従来発生したタイムラグの問題は『スカパー!』や『WOWOW』が用意しているサーバーの問題であったかもしれない。より強力なサーバーを使えばタイムラグの問題が解消されるかもしれない。
引用元 全文はこちら
サーバー関係の問題はむしろDAZNの方が資本的にも期待できるんじゃないかな
と思っています。
スカパーは無料放送をアピールして、開幕戦のオンデマンド視聴が有料で契約している
顧客に対して見れなくさせるなどの大失態を犯しながら、
公式に謝罪をまともにしていなければ、金銭的なことに関してもなにもおわびがなかったですし。
タイムラグに関しては、別に私は他の人の反応は見ないのですが、
おそらく生観戦している層と配信を見ている層の間でしかタイムラグは
発生しないのでないかなと思います。
で、あれば生観戦していて、逐一素早く、ネット上にああだこうだ書き込む層という
ごく一部の人達とのタイムラグになるんではないかな。
それくらいなら別に構わないのではないかなあ。
これが大きな問題になるとは思えませんが、それが気になる層がどれくらい
騒ぐのかは少し注目ですね。