なぜ大物が日本に? 東京ヴェルディ、 ロティーナ新監督の抱える事情
スペイン人監督ミゲル・アンヘル・ロティーナ(59歳)が、来シーズンから2年契約でJ2東京ヴェルディを率いることが発表されている。ロティーナはスペインでも有数の監督。そのキャリアはヴァイッド・ハリルホジッチと比べても遜色がないだろう。
現役時代は、ストライカーとしてリーガエスパニョーラ1、2、3部で400試合以上に出場。92年に監督に転身して以来、ヌマンシア、オサスナを1部昇格に導いてきた。04年にはセルタをリーガ4位に躍進させてチャンピオンズリーグベスト16に進出。06年にはエスパニョールでスペイン国王杯優勝を遂げた。徹底した守備戦術に定評があり、その後もレアル・ソシエダ、デポルティーボ・ラコルーニャ、ビジャレアルという有力クラブを率いている。
次期日本代表監督候補に名前が挙がっても不思議ではない人材だろう。なぜ50代で働き盛りの指揮官が日本での挑戦を選んだのか?
ロティーナ本人にも事情はあった。
「今もまだ、あのときのツケを払っている」
本人がそう洩らしているとおり、ロティーナは2012年、シーズン途中から率いたビジャレアルを降格させてしまった。
2011~2012シーズン、チャンピオンズリーグに出場していたビジャレアルは、2人の監督を更迭し、リーガで降格の危機を迎えていた。ロティーナはその救世主として迎えられ、守備をてこ入れ。3勝5分け3敗という成績を残している。決して悪い仕事ではない。しかし最終節、「引き分ければ残留」というアトレティコ・マドリード戦。残り2分で失点し、降格の憂き目を見た。
しかもそれは、ソシエダ、デポルティーボに続く、3チーム連続(07,11,12年)の降格だったのである。
「守備戦術にお墨付きがあっただけに、評判が急落した」とスペイン人記者たちが洩らすように、世界最高峰リーガでは再就職の道が険しくなった。
ロティーナは捲土重来を期し、海外との交渉に強いプロネオスポーツと契約した。そして積極的に、国外に働き場所を求めるようになった。ギリシャ、カタールのクラブを指揮。昨季はカタールの2部のクラブ、アル・シャハニアを1部に昇格させている。もともと「昇格請負人」の異名を取ったことがある指揮官だけに、真骨頂と言ったところか。
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https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2016/11/30/post_1181/index.php
・・・なるほどそういう事情だったんですか。
だとしてもヴェルディが出せる金額で雇えるのか・・・
なんにしても売り込みがあったという感じですか。
可笑しいと思ったんだ。どんな人脈だよと。